南アルプスで山の世界に入ったときから、なぜかその名前にずっと憧れていたトムラウシ。
北海道の山はアイヌ語に由来するものが多いが、これもそのひとつ。
念願のトムラウシ。深い山。
紅葉はもう終わっちゃったかもしれないけど、ちょっと雪景色楽しめたらいいなあ程度で行ったつもりが、まさかの膝ラッセル。
鈍った身体にこれはキツい。
山登りをしているときに常に意識下にあるのは、一歩脚を前に出せばその分だけ目的地に近づけるということ。
それは重荷を歩荷している時代に身に付いた感覚。
ただし、当然ながらそれは逆に帰着点から遠ざかることにもなる。
そう思っていた最中、無我夢中で歩いていたら辿り着いた、山頂に続く最後の急登。コースタイムにして3時間の坂。
雪がなければそのまま登っていた。おそらく1時間30分あれば登れていただろう。
しかしこれまでの積雪を考慮すると、山頂に近づくにつれてラッセルのレベルが上がっていくことが予想される。
現役時代だったら確実に特攻していた場面だけど、疲労がピークを通り越して帰れなくなりそうだから、山頂手前で登頂を断念。
10分間ほど登ろうか悩んで下山を決めた。
それから歩き始めてすぐ、山頂が曇り始めた。よい判断だった。
また来秋の紅葉期に再挑戦。
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